最近は、YouTubeなどで気軽に物事を知ることができる。「それは考え方や情報が偏ってしまう」と非難する向きもあるが、本を読んでもテレビやラジオを聴いても変わらない。大学の講義もそういうところはあるし、NPOやNGOなどの講座でも同じことだろう。
かつて国際協力NGOスタッフ時代は、そうした市民向け講座の企画・運営を担当していた。ある意味まだ「良い時代」で、東京のNGOのスタッフを呼んで講座を開けば、それなりに人は集まった。当時は当時で、政府機関や自治体、またその外郭団体などが無料(や限りなくそれに近い形で)講座を開いていて「民業圧迫だ!」なんて思っていた。それでも、100人を超える集客があった年/回もある。地方の大都市ではあるし、20年も前の話だが。
しかしながら、前述の通り、もはやNGOの講座は人がなかなか集まらない。無料でやることが出来る組織体で、ネットとまだ距離のある人たちを対象とすれば別かもしれないが。
集まらない中でも特に「入門」的な講座はそうだ。もはやネットに任せてしまえばいいとすら思うが、「人のつながり」がやはりなお大切な市民活動において、講座という同じ興味関心を持つ人との実際の出会いの場は捨てがたい。
そのため、おそらく(というくらい最近は離れているのだけれど)NGOやNPOは試行錯誤している。ネットの中だけでは体験できない出会いと経験を創出したいと。
前置きが長くなった。
毎年開催されている九州、福岡を中心に活動する国際協力NGOのネットワークである、(特活)NGO福岡ネットワークの講座「NGOカレッジ」が今年も開催される。今週末15日からスタートして約2週間、全3回+1回の講座だ。

今年は何よりもネットでサイトや動画を見てるだけでは得られない「体験」の場を作っている。
同時に、テーマも各回私達の生活に身近なものだ。
スマートフォン、ハーブティー、布、ワイン。
それぞれの回でアフリカやアジアの国で活動するNGOスタッフが講師として、ワークショップや飲食を通じて体験的に学ぶものだという。
参加費も各回1000円とリーズナブル(余分に費用がかかる回もある)。
しかも全回参加申込みだと2500円、各回800円ちょっと。
経験則で言えば、きっとペイしない(苦笑)。
ただ、NGOとして、国際協力の活動に興味のある人達とつながる大切な機会としてはペイする。
参加者にとっては、ただ話を聞くだけではなく、体験できる。
そして何より、同じような問題意識や関心を持つ人や講師と繋がることができる。
何かやりたいと思ったときに、直接的かつ具体的に関わることができる。
入り口としては、地方においては最適な場所だと思うし、今必要な形。
良かったら是非。
…とはいえ、20年近く前に同じような講座をすることはなかっただろうなぁ。
ただただ自分自身もまず何よりも「知りたい」からこそ、そうした場を必要としていたし。
今のようなインターネット世界があったら、きっと今回のような場所に興味があるだろうな。

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